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GD(グループディスカッション)の基本!流れ、時間配分

GDの基本

GD(グループディスカッション)のお作法についてです。

人と差別化をはかる応用技を行う前に、まずは基本を抑えていきましょう。

GDの議論の流れと時間配分について理解できれば、基本を抑えたということになります。

今回のゴール
GDの流れと時間配分を理解する

 

今回のアジェンダ
・GD議論の流れ
・時間配分について
・GD対策について

今回は、実際に選考で出されたお題に沿って説明します。

基本的な流れだけですので、内容については突っ込みません。

 

GDの内容別対策については以下をどうぞ

⇨ GD(グループディスカッション)内容別対策① ~戦略型~

⇨ GD<(グループディスカッション)内容別対策② ~経営型~

⇨ GD(グループディスカッション)内容別対策③ ~抽象型~

GDの流れ

ここはGD選考会会場です。

ぎこちなくおしゃべりしていた就活生達も、採点官の入場でシーンと静かになります。

採点官「え〜と、お題何にしようかな、なんか10個ある内の1つから選べって言われているんだよね、えーと・・じゃあ、地方の空港の売り上げを上げる方法を30分でお願いします」

①時間配分

Aさん「よろしくお願いします。まずは時間配分を決めましょうか。」

一番最初に行うことは時間配分です。定義確認や現状分析など、それぞれの議論についてどのくらい時間を割り当てるかを決めます

時間配分を行わないと、現状分析ばかりに時間が取られて施策が出せなかったりとバランスの悪い議論になってしまいます。

また、時間内に議論の結果を出せない危険性があります。そのため、時間配分は絶対に行うべきです。

時間の配分の仕方については後ほど解説します。

②定義確認

Bさん「みんなのイメージを合わせたいので、お題の「地方の空港」と「売り上げ」について定義しましょう」

定義確認とは、お題の用語についてみんなで共通認識を作ることです。

お題のイメージがみんな異なっていたら、議論がかみ合わなくなってしまう危険性があります。議論をスムーズに進行させるために、始まる前に定義を確認します。

あとこれはお題にもよりますが、今回の場合だと、誰がこの売り上げ向上策を行うのか、まで共有できると議論がしやすいですね。

<注意!!>

ここまでの①時間配分と②定義確認は評価の対象にもなりません。ただ、この2ステップを済ませないと、のちの議論が円滑に進まない可能性があるので、やはりやっておかないといけません。

そのため、ここをアイスブレイクと捉えて発言しておくのが良いでしょう。のちの議論でも発言しやすくなったり、多少の緊張がほぐれる効果があります。

③現状分析

Cさん「では今の地方の空港の現状やビジネスモデルについて、現状分析していきましょう」

現状分析では、売り上げ向上のアイデアを出す前に、現状がどんなビジネスモデルなのか?お客さんってどんな人なんだろうと現状の状態を洗い出します

どうして現状分析するかというと、状況を今の状態から変化させるとき、現状がどうなっているのか把握しないと、問題点や改善ポイントを把握できないからです。

③現状分析からは、数字などの客観的事実に基づいた意見を発言していく必要があります。

④問題点の特定

Dさん「現状分析から考えるに、海外からの新規客と空港発着料に今まで売り上げが向上しなかった問題点があると考えられますね」

現状分析を踏まえて、問題点を特定します

現状分析を丁寧に行なっていれば、ここはすぐ終わるでしょう。

⑤問題の解決策を立案

Aさん「問題点から売り上げ向上策を考えましょう。海外からの新規客についてですが、海外の有名ブロガーに紹介してもらうとかどうでしょうか、根拠として・・・」

問題点からの解決策を出していきます。

解決案を立案する上で陥りがちなミスは、今まで丁寧に現状分析や問題点について特定したにもかかわらず、それを踏まえないで根拠のないアイデアばかり出してしまうことです。

アイデア勝負にならないように、必ず今までの流れを踏まえて、加えて数字などの根拠を出していく発言をすれば、完璧です。

⑥問題の解決策の検証

Bさん「では売り上げ向上策ができったので、それぞれの効力や現実性について考えましょう」

解決策を考えたら、その解決策が妥当であるか?どれが一番優先度が高いか?を検証していきます。

検証する上でのオーソドックスな判断軸は、実効性(Impact)や現実性(Reality)、費用(Cost)などになります。もちろんテーマによっては判断軸を付け加えていくべきです。それぞれの案について点数をつけ、あまりにも低い案については結論に入れません。

このようなマトリクスを作ると便利でしょう。

 

実効性 現実性 コスト 合計
A案 1 3 1 5
B案 2 2 2 6
C案 3 2 3 8

 

実効性や現実性、コストに対して、3ポイント、2ポイント、1ポイントと与えていき、合計点数が高いものを結論として出します。

上記の③〜⑥の流れで、「客観的な理論で考えられた施策について、客観的な判断軸に基づいて有効と判断された」結論と導けて、説得力のある結論になります。

⑦結論を出す

Cさん「背景が・・で、今課題が・・・で、その根拠は・・・で、対応策は・・・が考えられるが、・・の判断軸で検証すると・・・が一番だという結論になりました。」

最終的にグループとしての結論を出します。

この辺はファシリテーターなり、発表者なりの裁量で構わないでしょう。だってこの部分はもう採点されてません。

 

では、次に「①時間配分」で決める時間配分について解説していきます。

時間配分について

 

経験上、GDの時間配分でもおおまかな理想があります。

下の例は20分を想定しています。

フェーズ 配分
②定義 1分
③現状分析 6分
④問題点特定 1分
⑤施策立案 6分
⑥施策検討 4分
⑦結論 2分

 

目安ですが、だいたい上記表の時間配分割合で、スムーズに議論を進められます。

③現状分析と⑤施策立案、⑥施策検討の3つは、長く議論する必要があるので、全体の8割の時間はここに費やしたいですね。

 

「②定義確認」は大事ですが、ここで時間使うのはもったいないのですぐに終わらせてしまいましょう。

今回のスクライブ
●GD議論の流れ
①時間配分
②定義確認
③現状分析
④問題特定
⑤施策立案
⑥施策検討
⑦結論
●時間配分について
・③現状分析と⑤施策立案、⑥施策検討で全体の8割を使う感覚・定義確認で時間を使わない!

 

今回のゴール
GDの流れと時間配分を理解する

今回のゴールは達成できたでしょうか?

GD対策本について

オススメのGD対策本についての紹介です。

<グループディスカッションの名著>

グループディスカッションの構造をこれでもか、というくらいに分解したうえで、解説している名著です。グループディスカッションに挑む場合は、まずこの本で対策しましょう。

<グループディスカッションテーマの問く力をあげる!!>

身近な問題が多く考えやすい上に、実際にグループディスカッションのお題として出そうな問題について、どのように整理して考えればいいのかわかりやすく解説してくれています。

<グループディスカッション無双の力を得られる本>

ディスカッションを行う上で大切なことをビジネスの観点から書かれている本。この本で書かれていることを実行したら、採点官から驚かれ、GD無双できる

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