シュシュ
シュシュ
(@syusyukatsu00)です!
自分は外資系金融と外資系コンサルとベンチャーの就活をして、大学3年生の1月に就活を終えたものです。
コンサル対策のnoteでは需要と供給についてクドイほど話してきましたが、改めて自分が就活の時にとことん考え、そしてこのブログの根底の思想にある「需要と供給」の概念についてお伝えしようと思います。
この概念を把握することで、就活のモヤが多少は拭えると思いますし、「今は需要側の対策」「今は供給側の対策」と体型的に選考対策を行えます。
就活の可視化
就活とは上図ように市場によって行われます。
市場は需要と供給という原理によって動きます。
だから需要と供給の考え方を理解する必要があるのです。
この市場には需要側として「学生が欲しい」と考えている企業が参入してきます。
供給側としては「雇われて良いよ」と考えている学生が参入します。
新卒就活に参入する企業は約5千から1万、就活生は約40万人です。
参考 就職白書2017 -採用活動・就職活動編-
さて市場のプレイヤーが整ったところで、マッチングが始まります。
お互いが選びあいっこをするわけです。
まず選ぶのは就活生から
はじめに選ぶのは就活生です。
就活生が市場に参入している企業の中から自分の判断基準に従って会社を選びます。
判断基準は、業界、ブランド、お給料、会社の場所、社員の雰囲気、など様々です。
この際企業を選ぶのは1つではないことが多いです。
リクナビ調べによると就活生のエントリー平均数は55社です。
参考 就職白書2017 -採用活動・就職活動編-シュシュの実感からすると、前半の面接(人事が面接官)、後半の面接(管理職が面接官)とだいたい3割が通過できていたので、内定が取れるのは5社くらいだと思います
とても雑な議論になりますが、50社出して5社内定を目指すというのが平均的な就活戦略だと考えていいと思います。
もちろん平均的なので外れ値的な人はたくさんいます。
エントリーした会社に全員内定する人もいますし、100社内定する人もいます。
余談ですがシュシュはエントリー数が26社で内定数が5社でした。
就活生が企業を選ぶ段階とはいえ、企業もただ黙っているわけではありません。
就活生に自分の企業を選んでもらおうと必死にアピールします。
具体的には、合同説明会に参加したり、リクナビ、マイナビ、ワンキャリ、外資就活で宣伝したり、オファーボックスやキミスカでアプローチをしたりします。
選ぶ立場ということで就活生が強く、企業側はヘコヘコしている力関係になります。
しかし、就活生が企業を選びエントリーを始めたと同時に力関係は逆転します。
今度は企業が選ぶ側であり、就活生は選ばれるように”振る舞う”必要がでてきます。
企業に選ばれる方法①まず企業側の需要を知ること
選考で数々の就活生から自分を選んでもらうには、2段階のステップがあると考えています。
まず第一段階では、企業側の需要を知ることです。
どんな人材を企業が欲しがっているのか
どんな人と企業は一緒に働きたいと思っているのか
そういう需要を知ることが必要です。
よくありがちは勘違いに「優秀な人を欲しがっている」というのがあります。
しかし、そんなことはありません。
それは一部です。
組織の中で人にはそれぞれ役割があります。
お笑い番組でも演者が全員同じ属性ではありません。
さんまさんはとても面白いですが、全員さんまさんだと番組が成り立ちません。
とことんボケるおバカキャラや、出川さんなど気を使って他の演者を引き立たせることができる人、ツッコミ役など様々な役割でひな壇が成り立ちます。
モデル事務所でも、1人のモデル要員に対し枕営業要員3人がいます。
採用の入り口自体は等しく「きみ可愛いね、モデルに興味ない?」ですが、入った後はそれぞれ役割が異なります。
モデル要員も必要ですが、枕営業要員がいなければモデル要員がテレビや雑誌にでることもありません。
つまり、優秀な人、スターな人、目立つ人ばかりがいても組織は成り立たないということです。
会社には司令官要員が必要ですが奴隷要員も必要です。
労働集約型のビジネスモデルをとっている会社(証券営業、メガバンリテール、総合コンサルなど)の場合はとくに奴隷要員が必要です。
労働集約型企業に内定を取る場合には、「起業してバイアウトしました!」という優秀アピールはいらず、むしろ「野球部で万年ベンチで球拾いしてました」のほうがつまらない泥臭い仕事でも出来るということで需要があるということです。
逆に100人規模のベンチャーで、新規事業を始めたがっている会社だと「起業してバイアウトしました!」という人が採用されやすくなります。
以上の例は議論を単純化しているので、例外はいくらでもあるし実態は自分の目で確認してほしいですが、言いたいことは企業側の需要を知ることは大事ということです。
「キラーワードが鍵!?「企業が求める人材」の見つけ方をまとめてみた!」でも解説していますが、説明会やOB訪問、就活マフィア内の情報交換、ビジネスモデルを見抜く目を養い、企業側の需要を把握していきましょう。
キラーワードが鍵!?「企業が求める人材」の見つけ方をまとめてみた!
企業側の情報を得て、話をよく聞き、理解して、自分で人に説明できるようになることが、需要を把握するゴールとなります。
企業に選ばれる方法②需要に合わせて供給すること
需要を把握したところで、第二段階目としては、需要に合わせて供給していくことが企業に選ばれる方法です。
供給というのは、ESで書く内容であったり面接で話すことであったりします。
ESや面接での供給の方法については、色々な人が語りますし多数の就活メディアがノウハウを出していますのでここで多くを語る必要はありませんが、
基本的には、企業が「〇〇な人が欲しい」という需要を持っていたなら、
「自分は〇〇な人です!なぜならこんな課題があった時に自分はこんな行動をしたからです。」と課題解決をエピソードベースで供給していきます。
〇〇がリーダーシップであれば、リーダ経験をして課題を解決したエピソードを話しますし、
調整力であれば、コミュニティ内で調整をして課題を解決したエピソードを話しますし、様々な属性の人とも話せる人であれば、多数の男女20代〜60代までの人と関わりを持って課題を解決した話をします。
ちなみに課題解決とありますが、これは目標と捉えても同義になります。
何かを解決・達成するための困難な状況で解決したことで自分の性格・能力をアピールすることがセオリーです。
もちろん供給は上にあげた基本的なものだけではありません。
他にもたくさんあります。
英語が需要であるのであれば、TOEICで点数を稼いだり、オンライン英会話を始めるのも供給です。
企業が欲しいと思っている人材に合わせることで、企業としても採用する理由を得ることができます。
本を企画する際に、「なぜこの本を出版するのか?売上をあげることができるのか?」という検討会議が開かれます。
その会議で本の企画を通す際には、”理由”が必要になります。
「過去の作品で10万部売れたから」「フォロワーが10万人いるから」「今たくさんマスメディアに乗っているから」売れる!といったものです。
有名人気企業の人気部署で、最後に誰に内定を出すかの検討会議が行われます。
そこで、どうしてこの人に内定を出したいと考えているかの”面接官が推薦する理由”が必要です。
「なんとなく良さそうだった」だけではなく、「彼は〇〇という能力を持った人材なんだけど、これはうちの採用方針と合うよね」といった理由
その採用する理由を面接官に伝えてあげるのが、あなたの仕事です。
それが「相手の需要にあわせて供給すること」なのです。
”そのままのあなた”では有名人気企業に内定は厳しい
「企業側の需要を知ること」「企業側の需要に合わせて供給すること」という「企業にあわせて自分を振る舞う」ということを嫌がる人がいます
もちろん、嫌ですよね、面倒臭いです。
どうしても人間であるならば楽な方向にいきたいものですし、今までの自分を認めてもらいたいものです。
でも
“そのままのあなた”では有名人気企業には内定が厳しい
これは別に、煽っているわけではなく、自分が就活をした末の結論です。
なぜなら自分も含めて多くの学生は”そのまま”でいると採用される理由は特にないからです。
何も考えずにESや面接を臨むと、「お前みたいな人材なんかいらん」となります。
だからこそ相手に採用してもらうために、「一緒に働きたい」と思ってもらえるように”振る舞う”必要があります。
就活でわざわざキャラを変える必要がない
就活で個性を無くす必要がない
というのは、実に魅力があるし間違ってはいないと思いますが、若者に甘い言葉をかけたがる人が吐くセリフです。
ブランド人になれ!というのがカッコいいし憧れにもなるのもわかります、シュシュもブランド人になりたいです。
しかし、それが企業に求められているとは限らないのです。
相手が望むように振る舞い、望むようになる人が有名人気企業になるには近道だと思います。
もちろんそれが良いこと悪いことという議論をしてるのではなく、就活を終えて気づいた現実です。
それに有名人気企業や大手企業の人気部署でなければ、そこまで需要と供給について考えなくても良いとも考えます。
結局今回の話はタイトルにもあるように、有名人気企業に内定するにはという前提で話しています。
絶対に内定する方法!なんかありません
就活で全勝する人はいますが、就活で全勝する方法(ノウハウ)はありません。
(当たり前でしょう)
あるのは、選考を突破する確率を上げるだけです。
できるのは、確率上げる努力をするだけです。
その選考を突破する確率を上げるために「需要と供給」という考えを理解するのが良いと考えて、今回の記事でお伝えしました。
今回の記事で就活が市場原理で動いていることが理解できたと思います。
これはシュシュが行なっていたことでもありますが、これから就活対策をする際、闇雲にするのではなく、今は需要を知る対策をしてるんだ、今は供給をするためのノウハウを得てるんだ、と体系的に対策してみてください。
そうすると、就活対策で足りているところや足りていないとこがわかってきますよ〜
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