冬インターンに向けて準備をしていて、今までのインターンを振り返ったところ、
グループワークで使うフレームワークはほとんど同じだったことに気づきました。
フレームワークを振りかざすと、ただの痛い就活生になってしまいますが、
フレームワークを上手に使うことで無駄なことに思考を使わないで、質の高い結論を導くことができます。
私がインターン(JOB)を経験して、よく使われる・役に立ったフレームワークをご紹介していきます。
3C
市場・顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)と、頭文字がCである用語を用いるので3Cと呼ばれています。企業を取り巻く環境を分析するために使われます。
インターンでは、、主に現状分析に使われることが多いです。
市場・顧客(Customer)
例:
- 市場の動向(将来性)
- 顧客のニーズ
競合(Competitor)
例:
- 競合他者動向
- ポジショニング
自社(Company)
例:
- 強み弱み
- 展開事業詳細
- 経営資源
ちなみに4Cともいう時があり、この時にはチャネル(Cannel)が加わります。チャネルとは消費者へどの場所(手段)で商品やサービスを届けているかという意味です。
チャネル(Cannel)
例:
- 販売場所(デパート、スーパー、コンビニ)
コストカットへのアプローチのために流通経路を辿っているとは思いますが、材料調達→生産→在庫→卸し→小売の情報はほとんど手に入らないし、MECEに分析するのはほぼ無理です。
ドロ沼にはまりますので、流通経路分析はやらないほうが良いと思います。
SWOT
SWOTは、強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の頭文字をとっています。
企業や(新規)事業の戦略を導く前段階で、成功する要因や、失敗しないようにする要因を導くためのフレームワークです。
インターンでは、今後行う施策の伏線を張るために、現状分析で使われることが多いです。
強み、弱みは内部(自社)について、機会、脅威は外部(市場、競合)についてまとめます。
強み(Strength)
例:
- 他社を上回っているところ
- 新規事業にも生かせる取り組み
- 豊富な経営資源
弱み(Weakness)
例:
- 他社より劣っているところ
- 経営資源内の欠陥
機会(Opportunity)
例:
- 〇〇市場の成長性、ポテンシャル
脅威(Threat)
例:
- 需要減少
- 他社が伸びている
STP
STP分析とは、Segmentation(細分化)、Targeting(アプローチする顧客)、Positioning(自社(事業)の立ち位置)の3つの頭文字をとった分析法のことです。
戦略を決める中で、どの市場で、どのような価値を提供していくかを決めます。
インターンでは、施策立案のところでよく使われます。
Segmentation(細分化)
市場を細かくセグメントに分けています。年齢や地域など様々な切り口があります。
切り口の例:
- 年齢・性別
- 場所(←都会、田舎とかの人口密度で区分けすることが多い)
- 職業
- ライフスタイル
Targeting(アプローチする顧客)
細分化したら、どのセグメントにアプローチするかを決めます
困ったら、20,30代女性をターゲットにすると、新商品に飛びつくアーリー層が他のセグメントに比べて多いというファクトがすぐ見つかるので、根拠づけが楽です。
Positioning(自社(事業)の立ち位置)
決定した顧客の市場においての他社の競合製品・サービスとの自社の立ち位置を表します。
ほとんどの人がこのような図を使いますよね。
4P
4Pとは、Product(製品・商品)、Price(価格)、Promotion(プロモー ション)、Place(流通)の4つの頭文字をとったフレームワークです。
これを使って、商品やサービスのマーケティング方法を考えます。
インターンでは、施策立案に使われますね。
Product(製品・商品)
商品やサービスの概要です。
Price(価格)
価格を決めます
ここはほぼ適当で大丈夫だと思います。
だってコスト構造と利益割合を考える時間なんかほぼ無いです。
高価格戦略か、低価格戦略かの根拠くらいは必要ですね
Promotion(プロモーション)
例:
チラシ、ホームページ、携帯サイト、DM
Place(流通)
例:
通信販売、ネット販売、店舗販売、卸売
AIDMA
Attention(注目)、Interest(興味)、Desire(欲求)、Memory(記憶)、Action(買わせる)の頭文字をとったフレームワークで、読み方は「アイドマ」です。
消費者が商品・サービスの認知から購買に至るまでのプロセスを細分化したもので、マーケティングプロセスに抜けがないか、抜けがあるなら埋められるかを考えます。
インターン(Job)では商品・サービスが題材だった時の施策立案に使えます。
Attention(注目)
知らない→認知
例:広告、DM
Interest(興味)
知っているだけ→興味
例:広告、クチコミ、パンフレット、デザイン、装飾
Desire(欲求)
需要を起こす
例:広告、クチコミ、パンフレット
Memory(記憶)
欲しいと思っている人に買う理由を与える
例:広告、クチコミ
Action(買わせる)
購入機会(チャネルに近い)
例:店舗、通販、ネット
1つ1つの違いがわからないという方もいらっしゃるかもしれませんが、
コンサルの社員もベンチャーの社員もよくわかってなかったです笑
大事なのは、消費者へのアプローチ抜けがないか。
だから厳密に定義して分ける必要はないです
1回使うとイメージ湧きやすいと思います。
AISASとかAIDCAとか、AIDASとか似たようなフレームワークが乱立していますが、ほとんど同じなんで気にする必要はないです
スライドの流れ例
上のフレームワークを使うと、どんな論理展開でアウトプットが作れるかを説明します。
基本的にアウトプットはスライドですので、スライドで使うときのイメージを簡単に表します。
題材は「A社の売り上げ向上」で、
展開は「現状分析→課題特定→施策立案→売上向上見込み」とします
現状分析を3Cから始めます。まずは現在の市場(consumer)をポジショニングマップで表します。
次に、競合(competitet)についてまとめ
3Cの最後に自社(company)を、SWOTを使ってまとめます。これにより、自社の強みや機会をもとに、施策へアプローチする伏線がわかりやすくなります。
他社と差別化できる強みと、市場機会をもとに施策を考えます
ここで施策に使う強みと機会の一覧のスライドを作ると丁寧になります。
施策立案へ移ります。まずはSTP分析です。細分化(Segmentation)と標的の顧客(targeting)を決めています。
次にポジションニング(Positioning)をポジショニングマップで明示します。
基本的には自社や他社が参入できていないところを狙います
4Pを使用して施策の商品やサービスを説明します。
次に、AIDMAを使って施策の商品をどのように消費者に訴求していくか示します。
最後に売り上げ見込み
以上、スライドで使うときのイメージです。
まとめ
- 3C
- SWOT
施策立案で使える
- STP
- 4P
- AIDMA
フレームワークを使うことで、どこを議論すべきなのかが明確になり、効率よく議論を進められます
フレームワークありきでは思考停止な議論になってしまう可能性がありますが、
実際にビジネスで使われて実績のあるフレームワークはインターンでもかなり使えます。
フレームワークを賢く使って、アウトプットの質を高め、効率よく定時退社できるインターンを目指しましょう
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